わんちゃんが高齢になると、トリミングサロンに
よっては年齢制限を設けていてさまざまなリスクが
あるためトリミングをお断りするところもあると
思います。
では、そのリスクって何だろう?と
思うことはありませんか?
わんちゃんも高齢になってくると人と同じですが、
体中の関節が固くなり、体の節々が痛くなったり、
大きな病気を患ったり、加齢とともに臓器が弱ってきたりもします。
特に多い病気は心臓病です。
心臓病は気が付かないうちに進みます。
聴診をして心臓の音に問題がない場合でも、エコー検査をすると心臓に異常がみられることがあります。
そのため、心臓病についてはまた後日お話ししますが、心臓病は聴診とエコー検査が必要になってきます。
心臓病を患っている場合血圧が上がると心臓に負担がかかり、心臓発作を起こしてしまったり、
シャンプー中に肺に水が溜まる肺水腫を起こすこともあります。(これについても後日お話しします。)
これ以外にも、たくさんのリスクがあります。
ただ、高齢や持病があっても毛が伸び続ける犬種のわんちゃんは一生トリミングが必要になります。
そのためには、その子の体調や持病の把握、苦手なトリミングの作業をできるだけ少なくすることが
必要不可欠だと思います。(なぜ、苦手な作業を減らすべきかも後日お話しします。)
もちろん高齢のわんちゃんのトリミングは配慮しながら行いますが、持病や体調によっては気を付けるべき作業が
変わり、場合によってはやり方を変える場合もありますし、優先するべき作業も変わってきます。
これは、飼い主様にわんちゃんを生きてお返しするためとわんちゃんに負担を
かけないために必要なことと思っています。
「生きて返すなんて大げさな~」と思われると思いますが、動物病院に勤めていた時トリミング中に
体調を崩したり、状態が急変し運ばれてくる子を何頭も見てきていますし、
それくらいトリミングは命がけの場合があります。
そのため、カルムでは10歳以上のわんちゃんは一年に一回動物病院で健康診断を受けて、
健康状態を把握できる子に限りトリミングをさせていただいています。
飼い主様が安心してトリミングに預けられるように、わんちゃんを生きて飼い主様にお返しするためにそういった
決まりを設けさせていただいています。
私は飼い主様にきれいになったわんちゃんをまた抱っこして、撫でていただきたい、わんちゃんには気持ちよく快適になって飼い主様のもとに帰ってもらいたいと思っています😌